ユニクロのコレ、お値段以上の満足度!
キャンプで着る服は火の粉などでダメージを受けやすいこともあり、普段からコスパ重視の筆者。コスパの良さと言えばユニクロは外せません。
ということで、アウトドアで使える新しいウェアを求めてパトロールしていたところ、気になるアイテムを見つけました。
100%リサイクル素材のダウンジャケット
それがこちらの「リサイクルダウンジャケット」。ポイントはなんと言っても、本体で使われている85%のダウンと15%のフェザーすべてがリサイクル素材という点。これまでユニクロで販売されてきたダウン製品を回収・再利用して作られた、環境に配慮されたジャケットなんです。
しかし、“ダウンのリサイクル”と言っても実のところはなかなかわかりにくいもの。ウェアの細部をチェックしつつ、具体的な取り組みなのかについても見ていきます!
着心地は?デザインは?ユニクロ「リサイクルダウン」着用レビュー
ちなみにこのジャケットは、かつてエルメスのデザイナーであったクリストフ・ルメール氏が手がける「ユニクロU」のコレクションのひとつ。エコフレンドリーなだけでなく、シンプルさの中にどこか品の良さが漂う質感と雰囲気も特徴です。
ではさっそく、着心地や保温性についてレビューしていきます!
羽織りにもインナーダウンにも使えるちょうどよい厚み
キルティングジャケットから着想を得たというステッチが、アウターとして羽織るときのアクセントに。
ボリュームは抑えめなので、インナーダウンとして重ね着することも可能。シーンや時期によって多用途に使えます。
Vネックなので首元スッキリ、重ね着しやすい
ゆとりがあるVネックの首元のため、ストールやフードがスッキリ収まります。インナーとして使うときも、コートやジャケットなど幅広いスタイルに対応できますね。
袖口もリブなので暖かい
ステッチに加えてデザインのポイントにもなっているリブは、風が吹き込まず防寒性を高める効果も。手首周りがスッキリして手作業がしやすく、ちょっと腕まくりするときにも便利です。
男女ともに着られるユニセックスデザイン
男女とも着ることができるジェンダーレスなデザインのため、カップルや夫婦兼用で着回すことも可能。メンズの場合はワンサイズ落とすなど、共有する想定で選ぶと良いかもしれません。アウトドアにも合うカラーバリエーション
ダークグレー・ダークオレンジ・ブラウン・ダークグリーンという、アウトドアシーンにも合うカラー展開も魅力的。若干くすみ感のある、冬のコーディネートに良く合いそうな絶妙なトーンです。
アウトドアでは防寒インナーとしてや肌寒くなったときの備えにちょうど良く、タウンユースなら初冬のアウターとして使えるリサイクルダウン。次は機能に加え大きなコンセプトである、リサイクルの側面に注目してみましょう。
積極利用したい!環境に配慮したサステナブルなウェア
価格は7,990円+税と、低価格が売りのユニクロにしてはわりと標準的。「再利用だから安いのでは?」と思いがちですが、回収したダウンを分別し、ゴミを除去してから再利用するには思いのほか手間とコストが掛かります。そこを考えるとこの価格で利益はあるの!? というくらいなのですが、それを可能にしたのが東レと開発した新しいテクノロジー。コストは掛かっても環境への配慮を優先するという姿勢には、自然と親和性の高いキャンパーとしては好感が持てますね。
服としてリサイクルできない分は上の写真のような固形燃料や、自動車用防音材へ生まれ変わるのだとか!
売れ残った服を大量に廃棄するという課題を抱えているファッション業界。ユニクロのようなトップ企業が率先して取り組むことで、サステナビリティの意識が向上するのを後押ししてくれそうです。
クーポンがもらえる“リサイクルキャンペーン”も
ちなみにユニクロ店頭では今、着古したユニクロのダウン製品を持ち込むと500円オフクーポンをもらえるキャンペーンを実施中(※2021年1月31日まで)。
破れたりしていてもOKとのことなので、押し入れに眠っているもう着なくなったものがあればぜひ持ち込んで、環境のことを考えるキッカケにしてみてはいかがでしょうか。
ユニクロ ダウンリサイクルについて詳細はこちら
CAMP HACK編集長 松田もヘビロテ中
発売以降、筆者の身近でも着ている人をよく見かけるこのリサイクルダウン。CAMP HACK編集長もその一人で「気に入りすぎて毎日このダウンジャケットを着ている」のだとか。せっかくなので、熱烈な愛用ぶりを語ってもらいましょう!
「正直今シーズン、一番このダウンを着ています。」
「とりあえずコレ羽織っておけばOK」という感じがして、真冬手前の時期まではほぼ毎日アウターとして着倒してました。1~2月はアウターを羽織ってインナーダウンとして、まだまだ活躍してくれそうです。見た目もシックでキャンプや街使いで着回しやすくて良いですね。
リサイクルというコンセプトも、ユニクロというファストブランドを選んで買う中で引っかかっていたことなので、とても共感できます。購入することへの抵抗が少ないので、消費者としては嬉しいですよね。
しかもちょうど2019年の今頃ユニクロの「ULダウン」を3点ほどリサイクルに出していたので、そのとき回収されたダウンがこうして新しいウェアになっているのかな〜と考えると、より自分の中でリサイクルが身近になりました。
パッカブル機能などアウトドアウェアのような収納性はないものの、その分生地はしっかり厚みと張りを感じますし、リサイクルダウンという手間のかかったダウンを使いながら1万円以下という価格はさすがユニクロですよね。
保温や透湿性はアウトドアブランドに適わないものの、使い方と価格においてはそれを凌ぐメリットがあるユニクロ。
リサイクルのコンセプトも加わりャンパーにとって満足度の高いウェアであることは間違いありません!
エコなウェアで気持ちよくアウトドアを楽しもう
自然環境ありきのキャンプと、エコに対する意識というのは切っても切れない関係性。こういったリサイクルによって作られたプロダクトを使うことで、今後も気持ちよくアウトドアを楽しむ環境を維持していくための意識を高めていきたいですね。