本当に美味いのか!?思わず試したくなるスペシャル飯
基本の炊飯テクニックが身についていれば、応用レシピは意外と簡単に作れます。そこで今回は、作るのが楽しくなる「変わり種キャンプご飯」3つのレシピを紹介します。
長年キャンプご飯を作り、日常的にも厨房に立っている筆者が「これはイケル!」と確信している厳選レシピをご覧あれ!
【レベル1】まさかの好相性!ポテチ炊き込みご飯
まずは3つのレシピの中でもっとも簡単、かつコスパに優れたポテチ炊き込みご飯を作ります。
[材料(2〜3名分)]
・米 2合
・水 440〜460ml
・好みの味のポテチ 中袋:60〜85g前後の半量
・出汁つゆ(濃縮2倍タイプ) 大さじ3杯
・黒ごま お好みで
2合の米を研ぎ、白米を炊くのと同じ水加減(440ml)にして、20〜30分間水に浸します。
米と水の入ったコッヘルに、お好みの味のポテトチップス(中袋=60〜85g程度)の約半量を投入します。今回はのりしお味で作ります。
ポテチがなるべく破れないよう、優しくかき混ぜます。
出汁つゆ(濃縮2倍タイプ)を大さじ3杯入れます。カレーなどをかけて食べる場合は、薄味仕様(大さじ1〜2杯程度)にした方が良いでしょう。
フタをして火にかけ、通常のご飯と同じように炊きます。
残ったポテチを少量細かく砕いておき、仕上げにトッピングするのもオススメです。 完成です! ちなみにのりしお味で作ると、まるで京料理のような優しく上品な味。お好みで黒ごまをトッピングしてもいいですね。
欧風カレーをかけて食べるなら、コンソメ味ポテチだと相性が高まるためオススメですよ。
ポテチのように油分のある具で炊き込みご飯を作ると、コッヘルへのご飯のこびり付きが少なく、洗うのが簡単になります。
【レベル2】フリーズドライ味噌汁で焦がし味噌チャーハン定食
料理レベルを少し上げて、フリーズドライ味噌汁で作る焦がし味噌チャーハン定食です。
このレシピはフリーズドライ味噌汁の定番、永谷園・あさげのパッケージに載っているものをアレンジ。掲載レシピ通りに作っても美味しいですが、加えたアレンジで美味しさがアップ!
[材料(1名分)]
・ご飯 茶碗大盛り1杯(パックご飯でもOK)
・フリーズドライ味噌汁 2袋
・卵 1個
・オリーブオイル 小さじ2
・チューブバター 大さじ1
・乾燥ワケギ 大さじ1
・黒コショウ お好みで
白飯を1〜2人分炊き上げておくか、パックご飯を温めておきます。同時に味噌汁用に湯も沸かしておきましょう。
フライパンにオリーブオイルをひき、乾燥ワケギをスプーン1杯程度振りかけます。
フライパンを火(中火)にかけ、乾燥ワケギの香味を油になじませます。
チューブバターをスプーン大さじ1杯入れて溶かします。固形バターは常温で溶けてしまうので、キャンプにはチューブタイプが便利ですね。
卵1個を落として箸でかき混ぜ、白身が少し固まりはじめたら……。
ご飯を投入し、固まりつつある卵と手早く混ぜ合わせます。ヘラでご飯の塊を切るような動作で混ぜていきます。
フリーズドライ味噌汁1袋全量を振りかけ、さらによくかき混ぜます。
食器に盛って、お好みで黒コショウを振ります。ちなみに筆者はちょいとパンチが効いた多めが好みです。
沸かしておいたお湯で味噌汁を作り、チャーハンに添えれば、焦がし味噌チャーハン定食のできあがり。
味を例えるなら味噌バターラーメンのチャーハン版。味噌の香りが食欲をそそりますよ!
最後はレベル3
レベル1、レベル2と来て、最後はどんな変わり種のキャンプ飯……?【レベル3】チキンラーメンでソバメシリゾット
ベースはチキンラーメンの炊き込みご飯ですが、リゾットらしくするためのひと手間を加えますので、料理レベルの難易度がもう少しアップ。でもやっぱり簡単です。[材料(2〜3名分]
・米 2合
・水 540ml
・チキンラーメン 1袋
・オリーブオイル 大さじ2
・卵 1個
・パセリ 適量
・黒コショウ 適量
クッカーにオリーブオイル大さじ2杯をひき、米は研がずにオリーブオイルがよくなじむまで弱中火で炒めます。
焦がさない程度、米全体にオリーブオイルが行き渡るくらいでOKです。
炒めた米をコッヘルに移し、米2合を炊く水加減(440ml)にし、そのまま20〜30分間浸します。
チキンラーメンの袋を開ける前に、袋の上から指で押し潰して細かく砕きます。小皿1皿分だけ残し、あとはすべてコッヘルに入れます。
さらに水100mlを加え、米と混ぜ合わせます。
火にかけ、白飯と同じように炊きます。
炊き上がったら半分の量を別のコッヘルに移し、ヒタヒタになるまでお湯を足して弱火にかけます。
残りの半分は、①そのまま黒コショウ、②黒コショウ+しょう油、③黒コショウ+マヨネーズ、以上3つの味で食べてみてください。この段階でも美味しくいただけます。
グツグツ音がし始めたら、生卵1個を落としてフタをし、さらに弱火にして待ちます。
ときどきフタを開けて白身が少し固まりかけたら、ゆっくりかき混ぜます。お粥と白飯の中間程度まで水分が減ったら、火を止めます。
なお、リゾットにすると炊いたご飯の倍量になるので経済的です(笑)。
黒コショウとパセリをたっぷりかければ、見た目も味も本格イタリアンらしくなります。黒コショウが苦手な人やお子さん向けに、また途中で味変を楽しむためにも、砕いたチキンラーメンをスパイス代わりにトッピングしましょう。
災害時にも活用できる「食を楽しむ」アイデア
主要な材料は常温での長期保存が可能なので、食材が傷んだり食中毒の心配もほとんどなし。キャンプはもちろん、災害時の備えとして覚えておくのもいいでしょう。
まずは自宅で試して、キャンプまでにマスターを目指してはいかが? ちなみに筆者の家ではいずれもすでに定番レシピになっています!