ロープ周りの調整が驚くほどカンタンになる「これ」知ってる?

アイキャッチ画像提供:株式会社シームーン

「ロープワークが苦手……」。そんなあなたに朗報

ロープワーク キャンプでなにかと重宝する細引きロープ。木と木の間に張ってものを吊るしたり、タープをピンと張るのに使ったり……と、予備も含めキャンプには何本か持っていきたいところ。

その際、「自在結び」などを覚えておくとロープの長さ調整ができてとても便利ですよね。

出典:PIXTA
でも、覚えたつもりのロープワークもフィールドで実際に試そうとすると上手くいかない、なんて経験ありませんか?

そんな、ロープワークはちょっと苦手という方に最適なのが、今回ご紹介するNITEIZE(ナイトアイズ)の「カムジャム ロープタイトナー(以下カムジャム)」なんです。

ササっとロープを調整できてしまう便利グッズ

カラビナ
撮影:筆者
ひとつ使ってみると、その便利さに何個も買ってしまう中毒性のある便利グッズ「カムジャム」。ロープワークを手助けしてくれるものですが、具体的に一体どう使えるんでしょうか? まずは使い方からご覧ください。

使い方はカンタン。紐を通して引っ張るだけ

 NITEIZEのカムジャム 使い方の構造は至ってシンプル。本体の穴にロープを通して手前に引っ張るだけ。ロープが留め具に引っかかり、これだけで簡単にテンションをかけることができます。

カラビナ
撮影:筆者
まず本体の小さな穴に裏側から細引きロープを通します。

カラビナ
撮影:筆者
レギュラーサイズのカムジャムは、直径2〜5mmの細引きロープに対応(スモールサイズは直径1.8~3.0mm対応)。ちなみに写真の赤いロープは約3mmのものです。

カラビナ
撮影:筆者
最後に穴から出てきた細引きロープを下方向に引っ張れば、ギュッと固定されます。

これがカムジャムの構造で、あとは下のイラストのようにカラビナの引っかける場所によって使い方が変わってきます。

1の使い方(イラスト左)の他にも、2の使い方(イラスト右)も可能。この2パターンが基本的な使い方になります。

これにはちゃんと名前が付いており、1の使い方は「FIXED ENDシステム」と呼ばれ、テントやタープのハトメにカラビナを引っ掛けて引っ張ることができます。

また2の使い方は、「LOOPシステム」。ロープを輪っかにして使うとても幅広い使い方です。この2パターンを用途によって使い分けることになります。

……と言っても、これだけではどういった使い方ができるのかイメージしにくいですよね。それでは実際の使い方を見ていきましょう。

使い方はいろいろ

カラビナ
撮影:筆者
ロープを引っ張って止める、というシンプルな構造のカムジャム。シンプルだからこそ使い方はいろいろ。そんな使い方たちを紹介する公式動画がyoutubeにアップされているので、まずはこちらを見てみましょう。
動画ページを開くのがちょっと面倒、という方のために使い方をいくつか紹介しますね。

テントのガイロープを張るのに

カラビナ 先ほど紹介した1の使い方「FIXED ENDシステム」を使えば、テントのガイロープを張るのもカンタン。

ロープを引くとキュッと締まるので、自在金具や自在結びに不慣れな方でもこれなら難なくロープが張ることができ、居住性も向上すること間違いなしです。

絶対にほどけたらダメな荷物の外付けに

 NITEIZEのカムジャム 2の使い方「LOOPシステム」を使えば、自転車などの荷台への荷物の取り付けにも便利。

ゴム紐を使うと、小さい荷物を固定する場合でもゴム紐を最後まで引っ張りながら固定していく必要がありますが、カムジャムを使えばスマートに固定することが可能です。


薪を束ねるときにも

 NITEIZEのカムジャム 写真のようにバラバラになった薪を束ねるのにも便利です。またこれ以外にも、大きくてかさばる寝袋をコンパクトに畳むコンプレッションとしても使えそう。

長い物を束ねる際は、ロープを2本にしてバランスを調整するのがおすすめ。

実際にやってみた

カラビナ
撮影:筆者
自分のキャンプ道具で収納にいつも困っていたのが、マットやラグなどの丸めて持ち運びするものたち。いつもはこのようにして適当なロープで結んでいました。

カラビナ
撮影:筆者
ただ、蝶々結びをする一瞬の隙に、丸めていたマットがフワッと緩んでしまうんですよね。

きつく力を入れながら丸めていたのにうまく結べず、丸まっていたマットは結局ユルユルに……。これではうまく持ち運べないですし、収納にも場所をとります。
カラビナ
撮影:筆者
こんな時カムジャムを使えば、ロープを引っ張るだけでギュッギュッと締め上げることができ、緩むことなくピタッと固定してくれるのでストレスなくコンパクトに丸めることができるんです。

構造がシンプルなので使いやすく、圧倒的に早く締めることができました。そして細引きロープで見た目もよりアウトドア感のあるものに!
ITEM
ナイトアイズ カムジャム ロープタイトナー(レギュラー)
●サイズ:縦69mmX幅34mmX奥行15mm
●重量:16g
●材質:プラスチック、ステンレススチール
●商品仕様:使用可能ロープ/直径2~5.0mm
ITEM
ナイトアイズ カムジャム ロープタイトナー(スモール)2P
●サイズ:H45×W23×D10mm
●重量:5g
●材質:強化プラスチック、ナイロン
●商品仕様:使用可能ロープ/直径1.8~3.0mm

アルミ製ならもっと頑丈!

一点注意したいのがカムジャムの対荷重について。数値での明記はありませんが、プラスチック製なのでそれほど大きくないことが想定されます。

大型タープのメインポールを支えるほどのパワーはないので、より重いものや負荷がかかる場所には、アルミ製の「カムジャムアルミXT」がおすすめ。
アルミ製で軽く、従来のプラスチック製カムジャムに比べて耐久性も大幅にアップさせたこちらのアイテムの対荷重は127kg。テント、タープの設営だけでなく、車に積んだ荷物の固定などにも活用することができます。

カラビナ 写真はFIXED ENDシステムの使用例。車内にロープ固定用のリングやフックがあれば、ロープを引っ張って荷物を固定することも容易です。

キャンプ道具を綺麗に車載するのもオートキャンプの一つとして広がっていますよね。これがあれば、移動後に荷物がグチャグチャになっていた……なんてことにはならなそうですね。
ITEM
ナイトアイズ カムジャム XT アルミニウム ロープタイトナー
●サイズ:H63×W34×D19mm
●重量 :38g
●材質:プラスチック、ステンレススチール
●対応ロープ:直径2〜5mm

大きさ6.5cm。小さいけど便利なヤツ

カラビナ レギュラーサイズのカムジャムは全長6.5cmと、とってもコンパクト。単体でカラビナとしても使えるますし、どこにでも引っ掛けられるのでバックパックに何個かぶら下げておくといいかもしれません。また、これでも少し大きいなと感じる人には、全長4.4cmのスモールサイズがおすすめ。

ロープを結んだり、張ったりという作業はキャンプでは基本となる作業。これに手間取っていると、せっかくのキャンプを楽しむ時間はどんどん短くなってしまいます。ロープワークを覚えるのも手ですが、苦手な場合は無理をせず、便利な道具を頼って快適なキャンプ時間を過ごしましょう。

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