クレイモアのLEDライトが、またまた進化!
LEDランタンといえば光量も控えめで補助的に使われることが多いアイテムですが、今夏そんな常識に囚われないパワフルなモデルが登場! その名もクレイモア「3FACE+」です。
今回のバージョンアップは、初代から数えること3度目。前モデルの「ULTRA+」も最大2,700ルーメン(Lサイズ)で他社製品と一線を画す明るさでしたが、今回の「3FACE+」はさらにパワーアップしています。
3面発光ランタンに進化!
最大で5,000ルーメンという驚異的パワーを持つうえに、発光面は3つ……!? これは気になる、ということでさっそく入手。M・L・Xという3サイズ展開のうち、大きさ・光量とも最大の「3FACE+ X」をレビューしていきます!
最大5,000ルーメンって、どれくらいの明るさ?
それはもはや室内蛍光灯レベル
MAXの5,000ルーメンで点灯した状態が、こちら。夜の室内で点けているのは「3FACE+ X」のみですが、普通に生活するのに充分足りる明るさにさっそく驚かされました。
220ルーメンのLEDライトと比べてみると・・・
220ルーメンのLEDライトと比べると、明るさの違いは一目瞭然! ランタンはいくつか組み合わせて明るさを確保するのが一般的ですが、「3FACE+ X」は夜の屋外でも1台で充分。メインの灯りとして使えるLEDライトというのは、革新的ですね。
ちなみに連続点灯時間は、最大の明るさでも約7時間半。一泊のキャンプなら、日が暮れる前から寝る頃まで付けっぱなしで使えそうです。
照射範囲と色調は?
広範囲を照らす3面ライト仕様
1面だけでなく3面にLEDパネルが配置されているのも、光を効率的に拡散させるポイント。200°という広い照射範囲で、隅々まで明るく照らせます。
また、3面パネルのうち正面・両端の2面それぞれで明るさを調整することも可能。シチュエーションに合わせてちょうどいい光量にでき、気が利いていますね。
正面だけと3面すべてを点灯したパターンで比較。3面点灯だと、隅々までしっかりと明るさが行き届いていますね。夜のキャンプサイトではガイロープに引っかかってしまうことがよくあるので、照射範囲が広いとそういったシーンも回避できそうです。
色調は3色に切り替えられる
色調は電球色・昼光色・昼白色と3パターンに切り替え可能。調理時など手元をしっかり確認したいときはクリアな昼白色、夜が更けて雰囲気を良くしたい時は電球色にするなど、1台でシチュエーションに合わせて調光できるのは便利ですね。
設置パターンは?
チェーンやロープに吊るす
まずは付属のカラビナとストラップを使って、ハンギングチェーンやロープに吊るす方法。多くのLEDライトのメリットとされるのがこの引っ掛ける設置ですが、「3FACE+」は大きいぶん高い位置で横向きに吊り下げれば、広範囲に明るい状態を作れます。
ハンガーやスタンドに引っ掛ける
パイルドライバーのような自立式のハンガーや、タープポールとランタンハンガーを使って吊り下げることもできます。
両サイドの持ち手にフックをかけて、縦に設置することもできます。横掛けよりスマートに見えますね。
三脚も使える!
また、側面と底面に一箇所ずつネジ穴があるので、市販の三脚を取り付けてスタンドにすることもできます。こうすると自由に明かりの位置を動かせて、機能的ですね。
ネジ穴は一般的な三脚に使われている1/4インチ規格のネジに対応。ただし縦に取り付ける場合は雲台が大きいと引っ掛かって取り付けられないことがあるので、あらかじめ確認が必要です。
そして「3FACE+」には、スマホなどのデバイスを充電する給電機能もついています。どれくらいの容量なのでしょうか?
ポータブルバッテリーとしての性能は?
1泊ならスマホは余裕で充電キープ!
容量は31,500mAhで、iPhone 11 Proの充電約7回相当。1泊のキャンプなら充分過ぎる大容量ですが、カメラも兼ねて使うことも多いスマホ。パシャパシャ写真を撮っていて気づくと電池残量があとわずか……ということもよくあるので、容量は大きいに越したことはありませんね。
ところで、前モデルから“明るさ”以外ではどこが改善されたの?
LEDライトとしては革新的な光量を誇る「3FACE+ X」ですが、すでに前モデルの「ULTRA+」シリーズをお使いの方は、明るさ以外にどこが変わったのかが気になるのでは? 続いてはそのあたりをチェックしていきます。充電時間が短縮されている
前作の「ULTRA+ L」は満充電まで約7時間だったところ「3FACE+ X」は約4時間半。2.5時間とそこまで大幅な時間短縮ではありませんが、筆者はわりとせっかちなほうなので、充電が早く終わるというのも魅力に感じます。
バッテリー容量は大幅にアップ!
バッテリー容量は、17,400mAhから31,500mAhにアップ! 倍とは行かないまでも、それに近いレベルで増量されています。2~3泊と連泊することや、電源を必要とするアイテムを多く使うのであれば「3FACE+ X」の方が頼もしいですね。
防水・防塵性能
防水・防塵性能はIP44からIP54になり、防塵性能がアップしています。アウトドアで使うものなので若干でもこの進化は重要ですが、防水性能は変わらず……。キャンプでは急な雨に降られることも多いので、今後のアップデートに期待しましょう!
明るさとポータブルバッテリーの容量においては文句無しの「3FACE+ X」ですが、この度のバージョンアップによっていくつか気になる点があります。
クレイモア「3FACE+ X」のココが気になる
とにかくビッグサイズ!
まずは、大きさです。こちらは「3FACE+ X」を身長180cmの筆者が持った状態。なかなかのビッグサイズであることが伝わるでしょうか……? そう、ポータブル路線が主流のLEDランタンにしては大きいんです。
特に今回レビューしているXサイズは2Lペットボトルより大きく、重量も960kgと重め。コンパクトさが売りのLEDランタン界ではちょっと見慣れないサイズです。このためバックパックで携行するようなライトスタイルのキャンプには向かないので、オートキャンプでの使用が前提となりそうです。
20,000円越えという価格
最大の「3FACE+ X」は20,000円越えと価格もなかなかのヘビー級。ただ、メインランタンになりうる光量や、バッテリーやライトとして災害時の備えにもなるというメリットを考慮すると、それほど高くもないのでは?
例えばAnkerの大容量バッテリー「パワーハウス」は、120,600mAhで約5万円。約1/4の容量の「3FACE+ X」はバッテリー機能だけでも13,000円相当なので、そう考えると妥当な価格です。
おまけに、3,000円相当はするのでは? と思わせるしっかりしたつくりのセミハードケースも付いています。 LEDに限らずランタンはケースが無いものも多いので、これは親切ですね。
これだけの明るさとポータブルバッテリーとしての性能を持ち、さらにケースまで付いているLEDライト。尻込んでしまった価格ですが条件を踏まえると、オートキャンプで使わない理由がない! といった感じです。
その他サイズごとのスペックはこちら
3FACE+ M | 3FACE+ L | 3FACE+ X | |
---|---|---|---|
サイズ | 229×100×36mm | 296×100×36mm | 364×100×36mm |
重量 | 605g | 825g | 960g |
最大の明るさ | 3,200ルーメン | 4,000ルーメン | 5,000ルーメン |
バッテリー | 17,400mAh(62.64Wh) | 26,100mAh(93.96Wh) | 31,500mAh(113.40Wh) |
連続点灯時間 | 7.5〜78時間 | 8〜78時間 | 7.65〜78時間 |
充電時間 | 3時間 | 4時間 | 4.5時間 |
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明るさ重視なら間違いない!クレイモアの「3FACE+」シリーズ
雰囲気推しや軽量性などLEDランタンも特徴は様々ですが、その中でも明るさを重視するなら「3FACE+ シリーズ」は間違いないチョイス。メインランタンとして充分な明るさとタフな給電機能は、キャンプをグッと快適にしてくれるはずです!
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