冬キャンの防寒アイテムに「テムレス」という選択肢
「テムレス」という手袋をご存知でしょうか? 元々は業務用手袋なのですが、これがタダモノではないんです!あったかい・ムレないとあって、寒い季節のレジャーにも最適。実際、冬に愛用しているキャンパーも多いようです。
一見普通のゴム手袋のようですが、実はこだわりと工夫満載で超機能的! その実力が買われ、雪山登山やバックカントリーなど、キャンプよりもハードなアクティビティでも使われているほどだとか。
と聞くと、実態が気になるところ。というわけで「防寒テムレス」を入手し、さっそく雪中キャンプで使ってみました。
はたして「本当にあったかいのか、ムレないのか」。機能性や保温性を中心にレポートします!
雪中キャンプで「防寒テムレス」を使ってみた
使った場所は、群馬県北部のキャンプ場。2月上旬で日中の気温は0℃でしたが、風が吹くと体感的にはもっと寒く感じました。積雪は30㎝以上!
こうなってくると、手袋は外したくありません。一番気になるのは「装着したまま、どこまでの作業ができるのか」。まずはそこから試してみます。
検証1:「防寒テムレス」を装着したまま、どこまで細かい作業ができる?
エンドピンを差し込んだりフックでポールをホールドしたりと、細かい作業が伴うテント設営。これはどうかというと、テムレスを装着したままでも問題なくできました!
使ったテントは、ソロサイズのZEROGRAM「El chalten 1.5P」。テムレスをつけていることで、寒さを気にせず設営できました。軽いので作業性が良く、疲れないところもポイントですね。
指先を使う作業も余裕。ポールをまとめているゴムを外す作業もスムーズです。
ほかにも紙をめくるなどの作業はできたり、スプーンでなら食事もそのままとれました。
当然ですが耐熱グローブではないため、キャンプで使うなら焚き火の作業まわりにはNG。火の近くにも置かないなど、注意が必要です。
ペットボトルのキャップも難なく空きました。ただ、ジップロックの袋を開けるなどより細かい作業となると難しかったり、スマホの操作は未対応なのでできません。
惜しい点はありつつも、総合的に見て機能性は充分実感できました。その秘密は、素材のポリウレタン。-60℃の環境下でも凍らずに柔軟性をキープできるため、細かい動作もスムーズに行えるというわけです。
また、手のひらには特殊樹脂がコーティングされています。このボツボツした滑り止め効果で、グリップ力も強化されているんです。
検証2:本当にあったかいの?
冬はただでさえ冷える手先、極寒の冬キャンプとなれば並大抵の防寒では敵いません。
それがテムレスを装着してみると……ちっとも寒くない!!
防寒テムレスは、内側が起毛させたパイル地になっています。裏起毛、最強! ちなみにこの防寒テムレスには、M・L・LL・3Lと4つのサイズ展開。
手首まわりとのサイズ合わないと「雪が入ってくる」という残念な事態を招いてしまうので、ピッタリ目を選ぶのがおすすめ。厚手のアウターを着る前提で、サイズ選びをするといいですね。
検証3:こういう手袋って、ムレない?
寒い季節でも、動くと汗をかくもの。グローブの中がジメジメするのはこの上なく不快ですよね。
特に一般的なゴムやビニール手袋はムレそうなイメージですが……そのあたり、テムレスはどうなのでしょうか?
これが、ムレないんです!! 「テムレス」=「手 + ムレ + なし(Less)」という名のとおり、蒸れないのがこのテムレスの最大の魅力。これなら防寒のはずがムレてかえって冷えてしまう……なんてこともナシ。もちろん雪をギュッと握っても水分が入り込んでくることはなく、とても機能的です。
「水は通さず、湿気は逃がす」という高機能の秘密は、特殊素材のレイヤリング。防水・発泡ポリウレタンの層が汗や湿気を手袋の外に放出し、ムレを軽減してくれます。
その透湿性は、通常の塩化ビニール製に比べてなんと約20倍! 雪中に限らず、お湯が出ないキャンプ場での洗い物にも重宝しそうですね。
気になる「テムレス」、いろいろあります
ブラックテムレスが今大人気
テムレスには、黒もラインナップ。こちらを選ぶと、おしゃれなアウトドアファッションともトータルコーディネートしやすくなりますね。
「テムレス」「ジャージテムレス」もある
防寒タイプのほかにもノーマルの「テムレス」や、袖口がすぼまっている「ジャージテムレス」などいくつか種類もあります。先ほどの雪問題や汚れが入り込むのが気になる方は、ジャージテムレスがおすすめ!
ワークマンでも売っている!
主に建築現場や農作業で使われるテムレスは、あの「ワークマン」でも取り扱っています。テムレスに限らず、似たようなグローブが他にも数種あるようですよ。
冬のキャンプに「テムレス」を!!
雪山のプロに「高価なアウトドアグローブよりも保温性を感じた」と言わしめたという、テムレス。種類によって価格は異なりますが、いずれも500~2,000円とリーズナブルである点も見逃せませんね。
寒波のなか冬キャンプへ行くなら、ぜひともテムレスを持っていきましょう!
チェアカバーに「ヒーター」がつく時代
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冬キャンプに「テムレス」は必携!