写風人の駒ヶ根アウトドアライフ~第2章#3~:大人数料理とダッチオーブン

今回は大人数料理。ぜひ、グループでのキャンプ料理でお試しください

今年のGWはほとんどが天候に恵まれ、暑い日もありましたが絶好のアウトドア日和でした。
私も前半はキャンプイベントにお誘いを受け、アウトドア料理を楽しんできました。
今回は不特定多数の参加者に試食して頂ける事が前提なので、ある程度の人数に対応できるようメニューは汁物にして欲張らずに1品だけ作りました。

選んだのは、16インチという大きなサイズ

出来るだけ多くの方に試食して頂くために鉄鍋のサイズは16インチを使用しました。

ちなみにそれぞれの容量は、12インチが6リットル。12インチディープと14インチが同じ8リットル。16インチは11リットルです。数値は目一杯の容量なので、調理しやすい8分目としても16インチは約9リットルになり、試食用のお椀に200cc盛り付けるとして約40人分は軽くできる計算になります。

今回は不特定多数の方々に試食をしていただきましたが、仲間と鉄鍋パーティをする時などは人数や料理内容に応じて鉄鍋のサイズを決めるようにしています。

大きい鉄鍋は調理場所や方法も限られます

写真は駒ヶ根の週末基地「K-BASE」のファイヤープレイス
時には12インチから16インチの鉄鍋をいくつも同時に使うことがあるので、熱源はどうしても直火の出来る場所に限られることもあります。
今回も普段通り熱源は焚火にしました。

ただ直火禁止のキャンプ場でしたので、16インチがすっぽり治まるドラム缶を用意しました。近くの鉄工所に作ってもらい、スタンドはハイ・ローの2段階式、1/3程度の深さに鉄棒で補強し頑丈な網をのせて上げ底にしています。その網の上で焚火をして、太めの薪を五徳代わりにして鉄鍋をのせています。

設営をして、調理開始です


焚火周りには、いつものように枝で調理器具をディスプレイ。森暮らしのキャンプサイトを再現するために枝を持ち込み、タープのポールも白樺の枝を利用しました。

料理名は父親がよくキャンプで作ってくれたアウトドア料理「リング・タム・ティディ」。事前に食材だけ仕込んでおけば、現地では炒める煮込むだけの簡単料理です。

それでは簡単にレシピを紹介します。

材料(16インチ 40人分)

ベーコン1kg、玉ねぎ8個、カットトマト(380g)8パック、クリームコーン(380g) 4パック、プロセスチーズ(200g) 3箱、塩コショー

冷めたダッチオーブンに油をうすく伸ばし、1cm角に刻んだベーコンを入れます。

ベーコンの入ったダッチオーブンを中火にかけ徐々に炒めていきます。鉄鍋はプレヒートせず、コールドスタートによってベーコンのうま味を引きだし柔らかく仕上げます。この時、焚火は少し火が残る程度の熾き状態にしておき、その後は薪をくべないで熾きだけの弱火で調理していきます。
次にみじん切りの玉ねぎを加え、塩コショーで軽く味付けします。午前と午後、同じ料理を2度作ったので、玉ねぎ16個のみじん切りは大変でした。

玉ねぎがアメ色になるまで炒めたら、カットトマトとクリームコーンを加えます。紙パックは多少高く付きますが、簡単に手で開けられゴミ処理も楽なので野外では便利です。
焚火は熾きだけの弱火になり、時々かき混ぜながらじっくり煮込んでいきます。
食べる10分前に1cm角に切ったチーズを加えます。固形のチーズを使うことで、ツブツブの食感が残り風味豊かに仕上がります。

まったく水を使わない栄養満点の濃厚スープの出来上がりです。最初はそのままスープとして、煮込むほどにペースト状になってくるのでバゲットの上にのせても絶品です。是非、お試し下さい。

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