噂の超軽量2バーナー「GRID(グリッド)」を使ってみてよかった点6つ・気になった点4つ

記事中画像撮影:筆者

噂の軽量2バーナー「GRID」を使ってみてよかった点6つ


アウトドア用バーナーの品質に定評があるSOTOから、満を持して送り出された新作2バーナー、その名も「GRID(グリッド)」。

シンプルかつ男前なデザインは間違いのないクオリティですが、実際の使い心地のほどはいかなるものなのか、じっくりレビューしてみます。

まずは、実際に使ってみてわかったGRIDの良いところをご紹介します!

その1. 眩しい輝きを放つステンレス製


まずはこの美しさ!

見た目については言うまでもなく、アウトドア用とは思えないデザインクオリティの高さです。

まるでデザイナーズのキッチンのようなカッコよさは、それだけでウッカリ買ってしまうのに充分な理由になります。

その2. 置く場所を選ばない


従来のCB缶タイプの2バーナーはカートリッジを縦向きに差し込むのが主流で、バーナー本体の下に2本のカートリッジが突き出していました。

そのため、専用のバーナースタンドを購入するか、脚を立てて使うのが一般的でした。


その点、カートリッジが横向きタイプのGRIDは、平らな台の上にそのまま置けて、低重心なので安定感があります。

カートリッジを気にせずどこにでも動かせるのも便利ですね。


その3. 軽くて運びやすい


GRIDの本体重量は約2.25kgと、アウトドア用2バーナーの中ではトップクラスの軽さです。

トートバッグタイプの付属ケースを使えば持ち運びもラクラク!

その4. みんなでワイワイ囲みスタイルができる!


この点は、今までの2バーナーには見られなかったところです。

2バーナーと言えば、背面側の風防を兼ねたフタが付いていて、フタに左右の風防があらかじめ取り付けられているタイプが多かったですが、GRIDは左右の風防を取り外し、背面の風防を寝かせることで天板を完全にフラットの状態にすることができます。


そのままテーブルに置けば、即席宴会場の出来上がり! 四方からコンロに手を伸ばせるので、調理している人もしっかり団らんの中に入れます。冬の鍋料理をするのにもってこいのスタイルですね。

撮影:真田 崇史
実はこのスタイル、2バーナーの名品「413Hパワーハウスツーバーナーストーブ」でも可能だったりします。意外と知られていない活用術ですが、こういったテーブルに置けて四方から手が伸ばせるスタイルはキャンプの時間を豊かにしてくれそうです。

その5. 小技が効いた点火スイッチ


実際に使ってみて使い勝手の良さがよくわかったのが点火スイッチです。

点火方法は一般的な圧電点火装置と変わりありませんが、スイッチに心憎い気配りがあります。点火スイッチが左右両方に付いているので、どちらの手でも楽に点火することができるんです。


また、スイッチを押しやすいよう奥に人差し指を引っ掛けるところがあり、つまむように簡単に点火できます。これはストレスフリー!

その6. 火力を保つマイクロレギュレーター


SOTOと言えば寒冷地でも安定した火力を発揮する「マイクロレギュレーター」の技術が有名ですが、もちろんGRIDにもそのテクノロジーは搭載されています。


実際にパスタを調理してみた様子がこちら。

まだ氷点下近い気温下での調理はしていませんが、大量のお湯を沸かすような長時間の使用でも安定した火力を維持してくれました。

1口あたり、2,500kcal/hで約1時間半使えるので、グループなどでたくさん料理を作る時も全く問題ありません!
ITEM
SOTO レギュレーター2バーナーGRID
●サイズ:幅473×奥行252×高さ145mm(風防取り付け時)
幅468×奥行251×高さ116mm(風防不使用時)
●ゴトク径:160mm(×2)     
●重量:2.25kg(本体のみ) 
●発熱量※1:2.9kW(2,500kcal/h)
●使用時間※2:約1.5時間X2(ST-760 1本使用時)
●点火方式:圧電点火方式
●使用燃料:SOTO製品専用容器(ボンベ)(CB缶タイプ)
●素材:本体:ステンレス、ゴトク:鉄、
スタンド・風防(背面用、右側左側とも):アルミニウム、
点火スイッチ・器具栓つまみ:樹脂
●付属品:収納バッグ

GRIDとあわせて使いたいオプションパーツたち

GRIDの使い勝手をさらにUPさせるオプションにも注目してみましょう!

GRID ハードケース


標準でもケースは付属していますが、あくまでも運搬用で保護まではしてくれません。

せっかくの美しいボディなので、キズをつけてしまわないようハードケースで丁重に扱いたいですね。


さすが純正だけあってフィット感の良さは折り紙つき! 傷が付きやすいステンレスの天板をしっかり保護してくれます。


ポケットに風防を入れることができ、本体の下にCB缶を2本収納できる機能性の高さにも注目です!

ただケース単体で8,100円(税込)するので、ここは要検討ポイントですね……。
ITEM
SOTO GRID ハードケース ST-5261
●サイズ:幅530X奥行130X高さ290mm
●重量:0.95g



GRID テーブル

天板を広げて菜箸やお玉、調味料などを置くことができる追加テーブル。今回のレポートでは使用できませんでしたが、これはあったら便利。

ITEM
SOTO GRID テーブル ST-526T
●使用時サイズ:幅460X奥行125X高さ85mm
●収納時サイズ:幅460X奥行125X高さ32mm
●重量:315g
●材質天板:アルミニウム、スタンド:ステンレス

GRID グリルS

こちらのグリルはGRIDサイズにぴったりな淵ありグリル。ステーキを焼いたり、すき焼きをしたり、料理の幅が広がります!
ITEM
SOTO GRID グリルS
●サイズ:幅270X奥行258X高さ47mm、厚み3.2mm
●重量:2.6kg
●素材:本体:スチール、フタ:ステンレス

ステンレスヘビーポット GORA

せっかくのスタイリッシュな2バーナーならクッカーもカッコよく決めたい! という方にオススメしたいのが、GRIDと相性バツグンなステンレスクッカーセット「GORA」。小雀陣二さんプロデュースの美しさと実用性を兼ね備えたクッカーセットです。

この2つが揃えば見た目も統一され、調理の幅も広がりキッチンスタイルが一気に変わるはず。

ITEM
SOTO ステンレスヘビーポット GORA
●収納サイズ:幅24×奥行22×高さ10cm
●重量:3.49kg

GRIDの気になった点4つ

前述したとおり、実際に使ってみて良いところがたくさんあったGRIDですが、ちょっと気になった点もいくつかありました。

その1. ゴトクは外れる仕様ではない


天板はフラットで、とてもお手入れがしやすそうなんですが、実はゴトクが固定式のため天板を拭く時にちょっと邪魔になってしまいます。

ゴトクの下の隙間にかろうじて指が入るので、クリーナーを付けたキッチンペーパーで拭き取りましょう。

その2. シェラカップが置けない


キャンパーなら一度はやったことがあるであろうシェラカップ直火がけ。

GRIDのゴトクは大ぶりで一定サイズ以上のクッカーであればとても安定感がありますが、残念ながら小さいサイズのものを火にかけることはできません。


マグカップもご覧の通り、傾いてしまいます。

どうしてもカップ系を火にかけたい時は、網を載せるなどの工夫が必要ですね。

その3. フィールドラックには置きづらい


天板が板状であればこの上ない安定感を発揮してくれるGRIDですが、脚の接地面は意外と幅が狭いので、多くのキャンパーさんが使っているであろうユニフレームの「フィールドラック」のような網状の天板だと脚が落ちてしまいます。

どうしてもフィールドラックと使いたい場合は、天板を付けてGRIDを乗せましょう。
ITEM
ユニフレーム フィールドラック ステンレス天板
●使用サイズ:60×35×23cm
●収納サイズ:60×35×1cm
●材質:スチール・クロームメッキ
●重量:約1.7kg
●分散耐荷重:30kg
ITEM
ユニフレーム フィールドラック WOOD天板
●サイズ : 592×342×9mm
●材質 : シナベニヤ合板9mm厚
●重量 : 約800g

その4. やっぱり安くはない

この見た目、この品質、なので当然安くはありません。本体価格は25,920円(税込)と、2バーナーの中では高価な部類に位置します。

せっかくGRIDを買ったらハードケースも欲しくなってしまうので、そこまで行くとプラスで8,100円(税込)! もはやお父さんの一ヶ月のお小遣いクラスです……。
ITEM
SOTO レギュレーター2バーナー GRID ST-526 + 専用ハードタイプ収納ケース ST-5261
GRIDとハードケースのセットです

この見た目、この機能性はGRIDだけ!


実際に使ってみて、あえて気になるところも挙げさせてもらったものの、GRIDは目立った欠点が見当たらない完成度が高いバーナーなのは間違いありません。

そしてやはり際立っているのは、ひときわ異彩を放つそのデザイン! キッチンの中心にGRIDを置くだけで、グッと男前な雰囲気のサイトを作ることができそうです。

 

Have a good camp!

 

筆者のブログはこちらから
https://camp-cafe.com/

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