毎日の生活にありがたみを感じる。それがアウトドア。

山奥でみんなと焚き火を囲み酒を飲む。
やっていることはたったこれだけなのになぜだか心は少年のようにワクワクし、食べる肉や野菜はいつも家で食べる味とは全然違う味です。
昔の私はどちらかというとインドア派で休日はもっぱら酒を飲みながら映画を見て、ポップコーンをポリポリやるのが楽しみでした。
そんなある日、電話がかかってきて友人に泊まりでキャンプをするから一緒に来ないかと誘いを受けました。
ちょうどその時は見たい映画もなく、仕事も入っていなかったので面白そうだと快くOKを伝え電話を切りましたがキャンプには何を持っていけばいいのかと疑問が浮かびます。
ナイフ?薪?原始時代のような生活をするわけでもないのに妙な物ばかり浮かびます。
それもそのはず、キャンプなんて小学校以来でその時の記憶なんて覚えていません。
再び友人に電話をかけ、必要な物はないかと聞いて見ると必要な物はこっちで準備するからアウターと運動靴と着替えくらいで十分だよとのこと。
しかし何も持たずにキャンプに同行するのは申し分けないと思ったので当日はビールパックとつまみセットを買って現地に向かいました。
場所は宮城県の山奥にあるキャンプ場、家族連れキャンパーも点々といましたが合流した友人と早速テント設営。
テント設営は初めてだったのですが今のテントというものはとてもコンパクトに収納されているにも関わらず組み立て終わるとしっかりとした居住スペースとなるのに感動しました。
友人はいちいちアウトドアグッズに感動する私が面白かったらしくクスクスと笑みをこぼしていました。
夏だったので荷物を降ろしている間に汗が滝の如く噴出し、準備が終わった頃には喉がカラカラです。
あらかたの準備が終わりチェアに腰を下ろしたらビールで乾杯しました。
その時の喉越しの良さは何事にも変えがたく、仕事でくたくたになった金曜日の夜に流し込む居酒屋のビールよりも美味しく感じました。
何より自然の中で酒を飲むという開放感もそのビールの美味しさを助長させていたと思います。
酔いが廻ってきたところで七輪でBBQを始め、持参したつまみを炙ったりして満たされた夜を明かしました。
アウトドアの魅力に気づかされた私は後日キャンプ道具を吟味・購入し始め、今まで映画を見て過ごしていた休日から一変、キャンプで休日を明かすキャンパーとなりました。
アウトドアは不便だ。
コンロやレンジで食べ物を作れるのなぜわざわざ火など起こさねばならないのかと思う人もいるかもしれません。
確かに不便なのですがその中に身を置くことで自分が今までどれほど便利な物に囲まれて過ごしていたかを気づかされるのです。
いつか私もそんな事を気づかせるようなキャンパーになりたいなとアウトドアに思いを馳せる日々です。

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