【車中泊キャンパー密着!】ランクルプラドでバンライフを満喫する@vw1303takeさんの場合

アイキャッチ画像出典:Instagram by @vw1303take

車中泊の気になること。先輩車中泊キャンパーに全部聞いちゃいました!

出典:Instagram by @vw1303take
アウトドアの新定番である車中泊。車とともに暮らすバンライファーも増加し、寝床=車というスタイルに違和感のない時代となりました。では、実践するにはどうすればよいのでしょう?

どんな車種でどういったギアが必要? カスタムは? そんな疑問は先輩車中泊キャンパーを参考に解決! 一歩を踏み出すのに必要な情報は先駆者が教えてくれます。

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装備だけでなく食事のことや車中泊の魅力、失敗談まで幅広く伺い、ビギナーが抱きがちなモヤモヤと不安を払拭。今回は車中泊歴9年のTAKEさんに伺いました(@vw1303take)。

現在も試行錯誤しながら快適空間の追求にいそしみ、ワンちゃんと旅しているベテラン。ビギナーならずとも刺激されること請け合いです。

スクエアなシルエットで四駆、適度な旧車感が魅力のトヨタ「78プラド」

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TAKEさん
Instagramアカウント:@vw1303take
車中泊歴:約9年
キャンプ歴:20年以上
愛車:トヨタ「ランドクルーザー プラド」(78プラド)
岐阜県在住のTAKEさんは医療関係の教育機関に勤めながら、オフには奥さんと愛犬“こごみ”を連れてトラベル&アウトドアを楽しむ趣味人。旅の記録はインスタグラムだけでなく、YouTubeチャンネル「こごみと旅するチャンネル553」でも確認できます。

どうして78プラドをチョイス?

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TAKEさんの愛車遍歴は、日産「サニートラック」にはじまり、トヨタ「デリボーイ」、同「タウンエース」、フォルクスワーゲン「ビートル1303s」と、さまざまなクルマを経験。

現在の愛車トヨタ「78プラド」は、ランクル派生モデルのなかでも汎用性に優れ、ほど良いイカつさもあって非常に高い人気を誇る一台です。

カクカクした4駆で旧車と、大好きな要素が詰まっているので「78プラド」を選びました。旧車とはいっても’94年式。パワステやパワーウィンドウ、オートマチック装備ですから、古い車種ばかり乗ってきた私にとっては最新式に感じます。それでも、先日窓が外れてしまって驚きましたが……。

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別に車中泊を意識してチョイスしたわけではないんです。20年近く前は当時乗っていたデリボーイで友人と年中車中泊をしていましたが、手放してからはご無沙汰。震災を機に再開しました。

心地良いスペース確保のためベッドを手作り

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車内高のあまりない「78プラド」。そのためTAKEさんの車中泊は常設ベッドをDIYし、夫婦2人が段違いで寝るという工夫を凝らしたスタイルを採用しています。

現在のイレクターパイプとコンパネで作成したベッドは4代目。材料はホームセンターで揃え、トータル1万円ほどでした。とてもリーズナブルに済ませています。ポイントはいかに車内高を確保するか。

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私たちは胡座ではなく、高低差のある寝床を利用した端座位(腰掛けた状態)で過ごすのが基本。足を下ろして座れないと着替えしにくいんです。

そのため、ベッドの高さに気を使う必要が。下に何を収納し、車内でどんな動作をするのか、何度も作り変え、自分たちに合う高さを探っています。

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内張りは5mm厚のコンパネに貼り替えを。もちろん、内側に断熱材を入れてあります。表面はターナーのオールドウッドワックスで仕上げ。コンパネが合計2,000円、ワックスは3,000円くらいです。

床も断熱材を噛ませてから厚さ12mm、約1,500円のコンパネで全面カバー。デュポン社のスタイロフォームという断熱材を使っていますが、安価なのに効果絶大で満足しています。

ウレタンマットを布団代わりに!驚きのアイデアが詰まった車内

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最終的にはベッド以外の内装も1万円以下で収まりました。でも、いまだ試行錯誤中なんです。シュラフではなく布団派の我が家は、無印良品のベッドカバーで包んだウレタンマットが布団代わり。イマイチなので、もっとピッタリな車中泊用マットがないかな……と探っています。

随所に車中泊を快適化するためのアイデアが伺える、TAKEさん独自の車内改造。車内高を意識した視点での室内作りは、参考にしたいポイントですね。

車中泊スタイルについて

車中泊にハマったきっかけは?

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78プラドを購入した翌月、東日本大震災が起きました。万が一に備え「車で生活する練習をしなきゃいけないね……」と夫婦車中泊をスタート。その後、チワワのこごみが加わり犬連れ車中泊が加速しました。

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愛犬こごみと常に一緒に居られる。これがとても大事なんです。キャンプ場だとペットOKのサイトを探さなくてはなりません。そうなると場所が限られてしまうので、必然的に自由度の高い車中泊がスタンダードになりましたね。

お気に入りの車中泊スタイルは?

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車中泊はテント泊に比べ準備や片づけが簡単で、チェックイン・チェックアウトなどの時間にも追われません。また、どこにでも移動できますから、好きな景色やロケーションまで楽しめます。

クルマが停められ、スペースもあってペグダウン可能なら、カーサイドタープを拡げれば、いつもの河原だって立派なキャンプサイトに変身。クルマ好きとしては、愛車がサイトの一部になるなんてワクワクです。あまり妻の共感は得られませんが(笑)。

快適に過ごすためのマストアイテムは?

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リアが観音開きの78プラドは、太陽光を避ける庇が欲しくなります。そんな時にはロシア軍のレインポンチョでサクッとリアオーニングを。カーサイドタープにはアクアクエストの「ディフェンダー(3×3)」を使っています。大きいので下にテーブルやチェアだけでなく、ハンモックまで張れるほどの余裕が。カーサイドタープスタイルは荷物の移動距離が短く、とてもラクなのがいいですね。汗だくになってギアを運ぶのはしんどくて……。

ITEM
Aqua Quest ディフェンダー3x3
●使用サイズ:3×3m
●収納サイズ:30×14×6cm(圧縮時:13×11×9cm)


出典:Instagram by @vw1303take

ワンボックスカーに比べて収納力が低いため、ルーフにヤキマの「ロケットボックス プロ14」を取り付けました。着替えやガスコンロ、クーラーボックス、コッヘルなどを入れています。限られた空間にうまく荷物を収めたい車中泊には欠かせません。

ITEM
YAKIMA ロケットボックス プロ 14 ルーフボックス ブラック
●サイズ:188 × 84 × 40 cm
●本体重量:18.1kg
●最大積載重量:75kg


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一眼レフやGoPro、スマホの充電だけでなく、扇風機にホットカーペットといった冷暖房を稼動させるため、ジャクリの「ポータブル電源700」も愛用。イワタニの「カセットフー」、ニトリのケトル、バウルーのホットサンドメーカーといったコーヒー絡みのギアも外せません。

ITEM
Jackery ポータブル電源 700
●容量:700Wh
●サイズ:29.97×19.29×19.15mm
●重量:6.3kg
●バッテリータイプ:リチウムイオン電池
●AC出力:500W
●スロット数:ACコンセント×2、USB×3、DCコンセント(シガーソケット含む)×3

食事はどうしている?

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夫婦して時間に追われるのが苦手なので、調理に気合は入れていません。カセットコンロもレトルトを温めたり、ホットサンドを作ったりするぐらい。現地の名物を食べに行き、車中泊場ではコーヒーを淹れるだけの場合も。

どこで車中泊している? お気に入りのスポットを教えて!

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特に決まった場所はありませんが、何度も宿泊しているスポットは愛知県渥美半島の海岸線や伊良湖岬近辺。夜は澄んだ星空を見られ、朝夕も美しい太陽が。こごみとゆっくり散歩まで楽しめます。

キャンプ場では岐阜県の平湯キャンプ場がお気に入り。森に囲まれたサイトで、78プラドが良く似合うんです。佐渡ヶ島一週の旅に出た時は大野亀の駐車場が素敵でした。日本とは思えない景色で、もう一度行きたいと思っています。

平湯キャンプ場の詳細はこちら

車中泊での失敗、注意すべきことは?

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荷物がルーフボックスに入っていると強い雨風が天敵に。天気の良い場所に行き先を変更することもありました。

また、高速のSAでサンシェードせずに仮眠しようとしたところ、外を歩く人に愛犬こごみが一晩中吠え、結局眠れない時が。これには反省……。こごみにとっても目隠しは大切でした。

これから車中泊を始めたい! という方にアドバイスを

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車中泊にはさまざまなスタイルがあります。そのものが目的の人もいれば、私たちのように旅やアウトドアが目的で、手段の一つだと考える人もいます。

車中泊で何をしたいのか明確にすれば、持ち物や収納量が決まり、スタイルも定まると思います。ぜひ、自分のスタイルを気長に探しながら楽しんでください。

夫婦と愛犬、家族で旅して素敵スポットで車中泊

提供:TAKEさん
特定の場所に縛られず、自由に旅しながらの車中泊を満喫しているTAKEさん一家。チワワが一緒のため、臨機応変に行動できる利便性も実感しているようです。愛犬とアウトドアが楽しみたいなら、車中泊を選択肢に入れるのもアリですね!

 

Text:金井幸男 Edit:GGGC


他車種の車中泊キャンパーの様子はこちらから!

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