遊びから始まった本気のモノづくり!話題の「エルドレッソ」ってどんなブランド?

遊びから始まった本気のモノづくり!エルドレッソってどんなブランド?

2016年秋にスタートした東京を拠点としたアースランニングブランド・ELDORESO(エルドレッソ)。

混沌とした東京のストリート要素を取り入れつつ、本格的なトレイルランニングにも対応できる機能性やコンテンポラリーなデザイン、クラシカルなモチーフ。そこに独自のエッセンスとメッセージやラジカルさを加えた、唯一無二なコレクションを発表しています。


エルドレッソを手がけるのは、キャッチーな柄、ヘビのロゴがトレードマークのブランド「ALDIES(アールディーズ)」のデザイナー・ターザンAQZAWA(アクザワ)氏。今回は、本人にブランドについて色々なお話を伺いました!

一文字間違えてHPのアカウントを取っちゃって……


ライター
岡本
まず立ち上げの経緯を聞いてもいいですか?



ターザン
AQZAWA氏
正直最初は遊びとノリでした(笑)。
ここまで本腰入れて続けていくことになるとは夢にも思いませんでした。



ライター
岡本
そうですよね、ボクも正直言うとブランドを立ち上げたときのこと、今でも覚えてますもの。それがこんなに大きなブランドになろうとは(笑)。


ターザン
AQZAWA氏
まずエルドレッソの服作ろうと思ったのが、ボクがランニングにハマりつつあって、その延長線上にアールディーズのチームウェア感覚で服を作ったことがスタートですね。

その後どんどんランニングの方にハマってしまって。そうするとあれも作ろうこれも作ろうって言う感じになっていき……てな感じですかね。


元々はアールディーズのフラッグシップショップであったナポレオンフィッシュ(現ショールーム兼オフィス)内にはアクザワさんの趣味のものが溢れている

ライター
岡本
ボクが前に所属していた雑誌で用があり出向いたときに、エルドレッソの話を聞き、面白いなと思ってその媒体に掲載させてもらったんです。

で、ブランド名の表記と読み方を確認したら、普通にアクザワさん間違えて返してきましたからね。念のためタグに書かれてたツヅリと付け合わせたら違うんですもの。
自分の作ったレーベルのスペル間違えるって(笑)。



ターザン
AQZAWA氏
(笑)。
でも本当にそうなんですよ。ブランド創設時のランニングの世界ランキング上位者の名前を混ぜて作った造語だったんだけど、自分で作っといて、全然スペル覚えられなかったもの。Lだっけ?Rだっけ?ココにOは入ったっけ?なんて感じで。

しかも最終的には、一文字間違えてHPのアカウントを取っちゃって……仕方なく間違えた方に合わせたから、この「ELDORESO」は完全なる偶然な造語っす(笑)

キャップの大ヒットがブランド定着のきっかけだった?

デザイナー/ターザンAQZAWA(アクザワ)氏

ライター
岡本
そんな感じで最初は完全に遊びだったブランドが、今や……って感じですがそのあたりの実感はどうなんですか?



ターザン
AQZAWA氏
最初は本当にキャップとランパンの2型を作っただけだったんです。でも型数増えてもアールディーズとやっていることは変わんないんですよね。

アールディーズだと星柄のところがエルドレッソだとドクロ。あとはアールディーズだと麻やコットンのところがエルドレッソだと機能素材って感じで、手法は一緒なんです。



ライター
岡本
なるほど。確かにグラフィックとかもかっこいいですよね。



ターザン
AQZAWA氏
グラフィックだと、人類最速の男のゴールシーンをスカルモチーフにしたTシャツが今季復刻しますね。相変わらずキャップに対する問い合わせが多いのですが、Tシャツも前回は速攻で売り切れました!

ボーンマン Tシャツ 各¥5,700

ライター

岡本
「ボーンマンキャップ」はプレ値ついてましたもんね!
そしてなんと言っても「ミチガマキャップ」。あれがヒットして、アクティブなファッションブランドとして認知され始めましたよね。



ターザン
AQZAWA氏
そうなんですよ。山梨に「道がまっすぐ」と言うお店がオープンしたときに、オリジナルのフォントで『ミチガマ』ってあしらったキャップが即完売して。

それを契機にいろんなショップさんなどからお声が掛けていただけるようになりましたね。



ライター
岡本
代表作ですね。



ターザン
AQZAWA氏
そこばかりが注目される中、次にボーンマンキャップがヒットしたので、すっかりキャップのブランドみたいになりましたね(笑)。

見た目がいいなって思えるものの方が絶対楽しい

肩肘張らず始めたブランドがだんだん張ってきて……

キャップ各種 ¥6,000〜7,000

ライター
岡本
今季も新作のキャップが目白押しですもんね。



ターザン
AQZAWA氏
走るときはパンツ、Tシャツ、キャップがあればいいと思っているので、キャップに注目が集まっているのは嬉しいですね。でもそれは割とファッション視点のお客さんが多いんです。

やっぱりリアルなランナーの人たちにはTシャツとランパンが売れている印象ですね。

ランショーツ 左¥13,800、中¥14,000、右¥14,000

ライター
岡本
例えばこちらのランパンツ、機能的にはどうなんですか?



ターザン
AQZAWA氏
ちゃんとしたものですよ。そもそもランパンツなんてどこが作ろうが正直、大差ないんです。デザインの余白や伸び代がないですからね。それだったら見た目がいいなって思えるものを穿いた方が絶対楽しいじゃないですか?

なので機能的にはスポーツブランドの物と同等ですが、そこが表現できないデザインのものがここにはあるって感じですね



ライター
岡本
もともと機能性のある服は作っていたのですか?



ターザン
AQZAWA氏
アールディーズは基本的にはストリートのファッション服をイメージして、こういうジャンルがあってもいいよねって感じで作っていたところ、キャンプやフェスを好きな人たちに支持されたっていう感じです。

エルドレッソはしっかりと対象をイメージして作っています。なので何かに寄せるとかそういうこともないですし、純粋にランニングのときに身に付けたいものを作っていますね。



毎シーズン注目のコラボ企画も

エルドレッソ×エアウォーク Tシャツ¥6,300、ノースリーブ¥5,600、キャップ¥6,400

ライター
岡本
認知が高まるに連れてコラボ企画も増えてきましたよね?
横の繋がりも増えてきているんですか?



ターザン
AQZAWA氏
アールディーズではほとんどコラボ企画やってこなかったんですが、やっぱりランニングという軸があるので、そこと親和性の高いブランドさんから声がかかるようになりましたね。

とは言いつつこのエアウォークさんとのコラボは、スケートブランドなのでグラフィックとかデザイン面での一致が大きいですが(笑)。今季はもうひとつリカバリーサンダルのコラボも出ていますよ。

ウーフォス スポーツデザイン バイ エルドレッソ ¥7,800

ライター
岡本
こちらは確かにランニングブランドらしいコラボですね!



ターザン
AQZAWA氏
でしょ? だからちゃんとやってるんだって! しかもウーフォス初めてのコラボらしいですよ。恐縮ですね(笑)。

だけどこのサンダルは本当にいい! 今まで正直リカバリーサンダルには懐疑的だったんですが、フルマラソンや練習後にすぐにこれに履き替えると翌日の疲労感が全然違います! 騙されたと思って使ってみてもらいたいですね。



ライター
岡本
デザインもいいですね! 普通に夏用サンダルとしてもすごくお洒落かと。



ターザン
AQZAWA氏
でしょでしょ? なんでも一般的なEVA素材とは違う低反発なオリジナルEVA素材を使っているとか。

詳しいことは分からないんですけど(笑)、効果に関してはボクが証言しますよ!



ブランドのこれからを担う新戦力がいた!


ライター
岡本
ところでどんな格好で走っているんですか?



ターザン
AQZAWA氏
お!お見せしましょうか?ちょっと待っててください…

ジャジャジャーン! 遊びで走るときはこんな感じですね! レースはもっと軽装です。


走る格好に着替えて登場してくれたアクザワさん

ライター岡本
まぁ、分かってましたがすごいインパクトですね(笑)。

でもこのデイパック調のランバッグ良いですね〜!

コミュッターランラック 左/¥12,800、右(ラージワイド)/¥14,800

ターザン
AQZAWA氏
いいでしょ? 後ろから見ると普通のデイパックなのに、正面のショルダーハーネスはランバッグのように収納力あり!

携帯やペットボトルなど楽に入りますよ。





期待の超新星が広告塔として(!?)入社

2019年入社の山口純平さん

ライター
岡本
アクザワさんはフルマラソンを3時間20分代で走られるとか。



ターザン
AQZAWA氏
はい。頑張ってるんです。でもボクの努力なんか簡単に吹き飛ばすすごい子が入ってきたんです。

大学の後輩になる子なんですが、フルマラソンの自己ベストが2時間17分! いろんな地方のマラソン大会で記録を更新させています(笑)。東京マラソンのエリートランナーとしても登録されているウチ期待の超新星です。



ライター
岡本
全身エルドレッソを着て走っているんですか? 広告塔ですね(笑)。



ターザン
AQZAWA氏
はい、その通りです(笑)。

でもランニングに関しては純平の方が先生なんです。だから彼の意見をフィードバックしてもらい、これからのエルドレッソのモノづくりに活かしていきたいと思っています。

そしたらいずれオリンピック選手が着てくれるかもしれない! 夢が広がります。


Photo:烏頭尾 拓磨

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