【コレは本当に買って良かった!】10人のキャンプリーダーが振り返る「ベストバイ・アイテム2019」

アイキャッチ画像撮影:下城英悟

シーンを牽引する10人が、今年最高のお買いモノを発表!

提供:38explore
ガレージブランドの台頭で物欲がますます助長された2019年のキャンプシーン。そんなシーンを牽引するキャンプリーダーたちが、2019年に自腹で買って本当に気に入ったキャンプ道具は何だったのか?

人気ブランドの代表からアウトドア業界の重鎮、はたまた新鋭ブランドのオーナーまで今をときめく10人のキャンパーたちに「買って良かったと太鼓判を押せる逸品」を聞いてみました。お一人様1アイテム限定で紹介していきましょう。

#01:バリスティクス代表 塚原学さんは「ノルテントのドームテント」

撮影:筆者
高感度なキャンパー達から絶大な支持を集めるブランド、バリスティクス代表の塚原学さん。車やバイク、ミリタリーにも造詣が深い塚原さんが選んだ2019年マイベストは、ノルウェーのメーカー・ノルテントの「Gamme4」(購入時価格:15万円前後)。

冬用のソロテントはテンマクデザインのサーカスTCを使っていたのですが、最近キャンプ場に行くとかぶることが多くて。このノルテントは日本ではまだ2店舗しか正規取り扱いがないので、今のところかぶったことはありません。

約5.8kgと軽くて、設営もひとりで楽々。まだ買ったばかりなので使用頻度は少ないですが、すごく気に入っています。

撮影:筆者
二人用のサイズですが、コットやストーブなど、道具類を並べると一人で使うのにピッタリのサイズとのこと。前後2箇所のエントランスにはメッシュパネルを装備し、ベンチレーションも天井部に4つ、ボトム部に2つと充実しています。

スカートが外側と内側にも付いているので保温性は抜群です。あまり見かけないチャコールの色合いも、他のブランドにはないオリジナリティがあっていいですね。

ノルテント「Gamme4」について詳細はこちら


#02:シエルブルー 茨木一綺さんは「ルーフテント」

撮影:下城英悟
手作りのウッド製ローテーブルがシーンを席巻し、現在はバンライフ・ビルダーとしても活動するシエルブルーの茨木一綺さん。

最近はカスタムが施された愛車GMCラリーワゴンでの車中泊が中心ですが、今年購入したルーフテント・ワイルドランドの「パスファインダー2」(購入時価格:40万円前後)がすこぶる調子良いとのこと。

以前は手動折り畳みのルーフテントをつけていましたが、車高が高くて設営が面倒でした。これは輸入代理店のオリジナル仕様で、なんとスマホアプリで開閉操作が行えるんです。ルーフテントが開いている間に他の作業ができるので、キャンプ場での時短にも繋がりました。

提供:シエルブルー
ルーフテントというと車体からはみ出してしまう設計のものも多いのですが、パスファインダー2はルーフの範囲内で広がるため駐車場所を制限されることも少なくなったとか。

強風でも耐えられるように筋交いポールがデフォルトで付属するのも大きなポイントです。最近は妻と二人でキャンプすることが多いので、このテントにしてからは一層快適になりました。

ワイルドランド「パスファインダー2」について購入・問い合わせはこちら

#03:アウトドアショップ ディッセンバーの菊地大二郎さんは「ロッジのサービングポット」

提供:OUTDOOR SHOP DECEMBER
自分たちが欲しい物を形にしたオリジナルブランド「DAIS(ダイス)」が好調のディッセンバー。オーナーの菊地大二郎さんは山形を拠点にキャンプやカヤック、狩猟などを楽しむ生粋のアウトドアマンです。

そんな彼がチョイスしたのが、ロッジの「サービングポット 6 1/2インチ」(購入時価格:5000円前後)。

大きいサイズのダッチオーブンはいっぱい持っているのですが、小さなものは持っていなくて。同じサイズのスキレットとセットで購入したのですが、大正解でしたね。

提供:OUTDOOR SHOP DECEMBER

小さくて気軽に使えるので、キャンプに持っていく頻度が増えました。蒸し料理などの定番の調理法はもちろん、揚げ物用の鍋としても優れています。自宅でもいつも使っていて、出番が多いのは満足度が高いですね。

メンテナンスも予想以上に簡単で、手入れをするのも楽しいと語る菊地さん。買い足しとしてはもちろん、はじめてのダッチオーブンとしてもこのサイズはオススメだそうです。

ITEM
ロッジ サービングポット 6 1/2インチ
●内径×深さ:154X66(mm)

好きなアヒージョを自宅で楽しむために購入。ガーリック、鷹の爪、オリーブ・オイルにシーフード、キノコ類をタップリ入れて、蓋をするだけであっという間に完成。無骨な見た目もサイズ感も理想的で、熱々をテーブルでサーブできるのが何よりも嬉しい。


#04:38exploreの宮崎秀仁さんは「ゴールゼロのランタン」

提供:38explore
インテリアデザイナーとしてのキャリアを生かし、独創的で機能的なキャンプギアが人気のガレージブランド38explore。オーナーの宮崎さんが今年一番の買い物だったとオススメするのが、ゴールゼロ「ライトハウスマイクロ」(購入時価格:3600円前後)。

お友達のキャンパーさんが使っているのを見て、スペック的にも価格的にも気に入って2018年末に最初の一台を購入しました。小さいのに明るいし、USBで充電ができてランタイムも長い。

最近見たLEDランタンの中でもすごく良くできていたので、今年に入って一気に5つ追加購入しました。

提供:38explore

3つほどを束ねればメインランタンとしても活用できますし、シェルター内に分散配置することで、全体も明るくなります。1つでも十分明るいので、車中泊にも重宝しますよ。ポイントは多灯使い。複数所有することで可能性が広がります!

ITEM
ゴールゼロ ライトハウスマイクロ
●サイズ:93×37.75mm
●重量:約68g
●明るさ:最大150ルーメン

軽量、明るく、吊り下げ出来て、手のひらサイズ、私の防災EDCのひとつになりました。


#05:カメラマンの見城了さんは「ハルタホースの斧」

提供:見城了
アウトドア撮影を得意とするカメラマンとして活動する傍ら、ガレージブランド「ペレグリン デザイン」の代表でもある見城了さん。

ギア開発のために日々様々なキャンプ用品と触れ合っている見城さんが今年のベスト・バイとして紹介してくれたのが、ハルタホースの「スカウト」(購入時価格:8000円前後)。

それまで使っていた斧はいくら研いでも食い込みが悪くて、あまり良いものではなかったので買い替えました。ハルタホースの斧は全く別物ですね。しっかり割れますし、切れます。よく切れる刃物はキャンプに欠かせない相棒ですね。

提供:見城了
ハルタホースは、創業1833年というスウェーデンの老舗ブランド。刃には最高級のスウェーデン鋼を使用し、柄はヒッコリー材を使っています。

値段も1万円以下なので良心的だと思います。2020年にはもう一回り小さいサイズも買い足す予定。それぐらい気に入っちゃいました。

ITEM
ハルタホース アクドール アックス スカウト
●サイズ:380mm(全長)
●重量:900g

キャンプに斧はいらないという言葉をよく見かけますが、実際堅木をナイフでバトニングすることに限界を感じできたため試しに購入しました。
今までの苦労は何だったのかと思うくらい、一発で薪が裁断されました。ナイフ一本でなんでもやるのがカッコイイみたいな風潮がありますが、効率的なキャンプライフのため、是非一度試してみてはいかがでしょうか。ハスクバーナは皆持っていますのでこちらの商品の方が周りとかぶらずオススメです。




#06:H&O代表の奥野順平さんは「コベアのバーナー」

提供:akatonbo
プロダクトデザイナーの経歴を生かした機能美あふれるプロダクツをリリースするガレージブランド「H&O」。オーナー奥野順平さんは自他共に認めるギア好きで、所有テントやギアの数はご本人ですら把握できないほど。

そんな奥野さんの今年一番のヒット商品が、コベアの「アルパインマスター」(購入時価格:2万円前後)。

コベアは韓国のブランドなのですが、この山岳用バーナーは風に強くて、火力も抜群。悪天候でも風防を使う必要はありませんし、1リットルの水を3分弱で沸かすパワーも魅力的です。友人が使っているのを見て、個人輸入で取り寄せました。

提供:akatonbo
ソロキャンプやデイキャンプなど、簡単な調理をする際に重宝しているというコベアのアルパインマスター。奥野さんはより安定感を出すために別売りのスタンドをセットして愛用しています。

G-worksの「スマートスタンドⅢ」を付ければ、重いスキレットなども安定するようになります。ファミリーキャンプなどでも活躍するので、セットでの使用をオススメします。

#07:コレクターの内田隆法さんは「ビンテージのランタン」

撮影:筆者
大手セレクトショップに勤める内田隆法さんは、ビンテージテントやランタンのコレクターとしても有名。とにかく古い物には目がないそうで、日頃から海外のオークションサイトなどをウォッチして、掘り出し物探しに余念がありません。

そんな彼が「ようやく手に入れました!」と紹介してくれたのが、コンチネンタルリヒト「パイオニア No.5015A」(購入時価格:5万円前後)。

1930年代のドイツのランタンなんですが、先日、知人のコレクターを介してドイツ人のオーナーから購入しました。すごくレアなアイテムで、ここまでの状態で現存しているものは希少なので、間違いなく今年一番の買い物ですね。

撮影:筆者
バルブ・圧力計が前後左右の計4箇所に備わった特徴的な作りで、ホワイトガソリンの気化ガスを利用したプレヒートシステムを採用しています。

買ってから、何とノーメンテンナンスで点灯してくれました。この手のビンテージでは珍しい状態の良さです。細かいパーツなどはDIYでキレイにしてます。そういう作業も楽しいんですよ。

#08:クルーズの友村武志さんは「バーゴの焚き火台」

提供:Cruise Bicycle + Cafe
東京都文京区で自転車とキャンプのあるライフスタイルを提案するショップ「クルーズ バイシクル+カフェ」。2019年はX-pac素材を使ったオリジナルブランド「バイクルーズ」のケースやバッグがヒットを生み、目下注目度急上昇中です。

オーナーの友村武志さんは自転車キャンプの実践者でもあり、今回ピックアップしていただいたのもそんなスタイルにピッタリなバーゴの「チタニウム ヘキサゴン ウッドストーブ」(購入時価格:1万円前後)。

提供:Cruise Bicycle + Cafe

自転車でキャンプをするとき、軽量で折り畳めて使いやすい焚き火台を探していました。荷物はひとつでも少ない方がいい自転車キャンプでは、落ち葉や枝を燃料にできるこのアイテムが最適でした。116gという軽さと収納力の高さ、素材がチタンという点、またその見た目のかっこよさに惚れました。

ITEM
バーゴ チタニウム ヘキサゴンウッドストーブ
●収納サイズ:最長辺14.5cm×厚さ0.7cm
●高さ:15cm
●重量:116g

ソロキャンパーの皆さんのマストアイテム。私も購入してみましたがこちらの商品はアルコールストーブとの組合せがいちばん使い易いかも。


#09:フリーランスPRの山田昭一さんは「ゼインアーツのテント」

撮影:筆者
大手アウトドアブランドの広報を経て独立、現在はファッションブランドのPRから広告のディレクション、モデルと多方面のアウトドアフィールドで活躍している山田昭一さん。

夫婦ふたりと愛猫一匹で使うのにちょうどいいシェルターを探している時に出会ったのが、ゼインアーツの「ギギ1」(購入時価格:4万3000円前後)。たまたま展示会で見かけて、まさに理想のサイズ感だったため購入に至ったそうです。

撮影:筆者

仕事柄、撮影などでテントを張る機会が多いのですが、ギギ1は設営が楽でクイックに行えるのが最大のポイントです。構造はワンポールテントですが、サイドポールがあるおかげで居住空間が広いのも助かります。

パネルを跳ね上げることで多彩なアレンジが楽しめるので、夏でも比較的涼しく過ごせるのもいいですね。

デュオはもちろん、ソロ用としても活用している山田さん。トレンド感もあり自然とも調和するタンカラーは、サイトをスタイリッシュにコーディネートしてくれること請け合いです。

ITEM
ゼインアーツ ギギ1
●キャリーバッグサイズ:68×20×20cm
●重量:4.5kg

#10:ネイチャークラフト作家 長野修平さんは「トナカイの毛皮」

撮影:見城了
自然素材を使ったクラフト作家としての顔を持ちつつ、焚き火&野外料理人としても活動する長野修平さん。自然と刃物とともにあるアウトドアライフを実践する業界の重鎮である長野さんの今年一番の買い物は……「トナカイの毛皮」(購入時価格:1万2000円前後)!

5月にワークショップ講師でスウェーデンへ行ったんですが、トランジットで訪れたヘルシンキ空港で見つけたのがこれ。じつはずっと探していたんですが、サイズもまぁまぁだったので即買いしました。

コットに敷いて寝るとすごく暖かいので、冬場は重宝するんですよ。もう2、3枚は欲しいですね。

撮影:見城了
本当はもう少し大きなサイズが欲しかったとのことですが、広げてみると大人の上半身はすっぽり覆われるほどのサイズ。あまりの気持ちよさに、家族の間では取り合いになることも。

とにかく毛並みがフワフワしていて、肌触りが最高なんです。たまに霧吹きで水を吹いてブラシで梳かしてあげるとツヤも維持できるそうです。火の粉を臆せずに使えるので、冬のキャンプでも大活躍してますよ。

2020年も良い買い物を!

出典:PIXTA
キャンプリーダーたちの今年のベスト・バイアイテム、いかがでしたでしょうか? さすがキャンプシーンを牽引する方々とあって、超マニアックなモノから話題の新製品まで、バラエティに富んだアイテムはどれもが気になるものばかり。

達人たちの意見を参考に、2020年も賢い買い物をしましょう!

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