【油断は禁物】昼ポカポカでも夜は冷え込む!秋に車中泊してみて分かったこと

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車中泊の夜はかなり寒い

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RVパークや電源付きサイトの普及により、ますます盛り上がりをみせる車中泊。

しかしアウトドアは天候にも常に左右されますし、車の中だからと高をくくっていると痛い目を見てしまいます。

野外の夜はかなり冷え込む

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秋や春では、日中は過ごしやすかったのに、夜になって車中泊をしてみると「寒くて全然快適じゃない!」なんてことも多々あります。

そうならないための車中泊対策をご紹介します。


知っておくべき車中泊の注意点

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それではまず、車中泊の基本的な注意点に加えて、この時期油断しがちな「夜の寒さ対策」をいくつかご紹介していきます。

普段、街で暖かく過ごしている人ほど、予想以上の山の寒さに戸惑いがちなのであらかじめチェックしておきましょう。

クルマの向きを考える

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車の向きは、エンジンや冷却水を過剰に冷やさないために前方を風下にしたほうがいいでしょう。これだけでも熱効率は多少変わります。

このとき、ドアやテールゲートを開ける際の突風には気をつけてください。

エンジンは止める

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車内を温めようとエンジンをかけて、ヒーターをつけていたらそのまま寝てしまった……。この状況は一酸化炭素中毒になってしまう危険があるため非常に危険です。車中泊では必ずエンジンを止めるようにしましょう。

マフラー不良によって排気ガスが車内に充満する場合や、寝てる間に雪が降りマフラーの出口が詰まって排気ガスが逆流してしまうなどの危険があるためです。

サイドブレーキは引かない

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標高の高い寒冷地での駐車では、サイドブレーキのワイヤーやブレーキシュー(パッド)が凍結して張り付いてしまうことがあります。

そのためサイドブレーキは使わず、オートマ車はパーキング、マニュアル車は1速にギアを入れておきましょう。ただマニュアル車の場合は1速ギアのままエンジンをかけてしまうと車が動き始めてしまうのでご注意を。

ワイパーを立てておこう

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外気温が低下すると、ワイパーのゴムとフロントガラスが張り付いてしまうことがあります。防止のため停車中はワイパーを立てておくようにしましょう。

車内の結露対策を

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冷え込むシーンの車中泊では、車内外の温度差で想像以上の結露が発生します。これを防ぐ方法として、窓の内側をしっかりキレイにしておくことで多少は軽減することができます。

窓に汚れが付着していると、そこに空気中の水分が付着しやすくなってしまうからです。しかし結露を完全に防ぐことは難しいので、タオルでこまめに拭けるようにしておきましょう。

実際に車中泊してみた!

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それでは実際に車中泊を実践! この日は利用者は少なく、いい場所をゲットできました。前方を風下に向けて停めます。

お茶を飲みつつ、充電も怠りなく

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カーゴボックスをテーブル代わりにします。道中で食事は済ませてきたのでガスストーブを使いお湯を沸かし、お茶を飲んでまずはひと息。

日が暮れて手元が見えづらいので、持ってきていたポータブル電源にUSBライトを差して使用します。ついでにUSBカイロも充電しておきます。

車内は適度な明るさに

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やはり明かりがあると作業が捗ります。おすすめのタイプは省エネで光量が調節できるもの。
調光ができないと明るくなりすぎてしまい、近くに別の車中泊の方がいる場合、迷惑になってしまいます。

外からの視線をシャットアウト

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光の漏れを防ぐため遮光カーテンもおすすめです。また、車内で過ごしていると外からの視線がしばし気になるものですが、これがあれば安心。

車が通るたびにライトの光が入ってくるのも防いでくれます。さらに窓からの冷気を多少防いでくれるなど、メリットは大きいです。

就寝してから問題発生……

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セットしたマットと寝袋で眠りについて数時間後。寝る前に飲んだお茶のせいか、トイレに行きたくなって目が覚めました。

ここには公衆トイレが設置されているとあったので使おうとしたのですが……まさかの点検工事のため使用不可!

しかし慌てることはありません。こういうときのために携帯用簡易トイレを用意済みです。こちらも備えておくと渋滞時などにも使えて役立つでしょう。

車中泊して、ここが困った

バッテリーがあがってしまった

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日中の早い時間に車中泊の場所につき、荷下ろしや車内の準備でドアを開けっ放しにしていました。

夜なら気が付いたのですが、実はこの間ルームランプがずっと点きっぱなし。本来ならオフにしているはずが……。

案の定、夕方ぐらいにバッテリーがあがってしまい、JAFのお世話になることに。バッテリー上がり対応のモバイルバッテリーを携行しておけばよかったと後悔しました。

遮光に衣類を掛けておいたらびしょ濡れ

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この日は着替え用の衣類を車内にかけておいたのですが、そのまま寝て、朝起きたら悲劇が……。

窓際にかけておいた服に、朝方発生した結露がついてびしょ濡れに。車内の結露は想像以上に発生するので、窓のそばに物を置かないようにしましょう。


高地の夜も寒くない!車中泊を快適にするアイテムリスト

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「備えあれば憂いなし」というように、この時季の車中泊はどれだけ備えられるかが大事です。あらゆる事態を想定したアイテムを紹介していきます。

フロントガラス 凍結防止シート

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フロントガラスが凍ってしまうと走行ができなくなりますし、溶けるのを待つ時間ももったいないです。

凍結防止シートを使えばサンシェードや防塵カバーとしても一年中役立つアイテムになってくれますよ。
ITEM
フォーメモリー カーフロントガラスカバー
■フロントガラス保護
■夏冬兼用

多機能USBカイロや湯たんぽ

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夜間に手軽に暖がとれるアイテムとして、カイロや湯たんぽなどはやはり定番ですよね。そこで特におすすめしたいのがUSB充電式のモバイルカイロ。

こちらのアイテムは手のひらサイズで軽量。2段階の温度調節機能もついており、3~4.5時間の連続使用が可能です。

そのほかにもモバイルバッテリーとして5200mAhの容量で充電ができたり、非常用ライトとしても使えるので一年中活躍してくれますよ。
ITEM
グレートエバー 電気カイロ
■本体サイズ:87.3x83x35mm
■重量:150g

車内段差解消に必要な「マット」

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テント泊ではもちろん必須のマットですが、車内でもシートやラゲッジスペースの隙間や凹凸をカバーするのに必要です。

マットの種類については車内で使用する場合、収納性はあまり考慮しなくていいのでインフレーターやクローズドセルタイプがいいでしょう。

エアーマットの場合、車のシートの素材などによっては摩擦音が気になってしまうかもしれません。
ITEM
キャプテンスタッグ インフレーティングマット
■サイズ(約):幅110×長さ182×厚さ3.5cm
■収納サイズ(約):外径23×長さ59cm
■重量(約):2.2kg

モバイル機器の生命線「ポータブル電源」

撮影:筆者
最近、性能向上が著しいポータブル電源。これがあればエンジンをかけなくても、車内で各種電化製品を使用することができます。

また災害時の非常用電源としても活用可能なので、常時クルマに一つ積んでいおいても損はありません。
ITEM
LACITA ポータブル電源 エナーボックス
■バッテリー容量:444Wh( 120000mAh )
■ 重さ:約5kg

備えあれば憂いなし!

撮影:筆者
テント泊に比べれば、防寒や雨風といった面では車中泊は確かに過ごしやすいです。

しかし、だからといって事前準備や注意を怠っていると思わぬ失敗を招く結果になってしまいます。しっかりと備えをして、どんな時季でも快適に過ごせる車中泊を心がけましょう。

執筆:Kentos

車中泊の寝床を極める

寝やすいように凝ってみれば、さらに快適に!

Be prepared carefully for a night in a car

車中泊の備えは念入りに!

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