【フライング体験レポート】日本上陸が待ち遠しい、ヘリノックスの新幕「V-tarp」の実力

記事中画像撮影:筆者
今回ご紹介する「V-tarp」は未発売のものになります。日本で発売予定の「Tac.V-Tarp(¥138,000税抜 ※予定価格)」は、A&F発表では2019年9月頃を予定しています。

続々登場してくるヘリノックスのテントたち

昭島アウトドアヴィレッジで開催された展示受注会の様子(撮影:加茂 光)
コンパクト&軽量を武器に圧倒的なシェアと認知度を誇るヘリノックス。アウトドアシーンの盛り上がりにタイミングを合わせるかのように、満を持して日本でのテントの本格展開が始まりました。

つい先日、昭島アウトドアヴィレッジで開催された展示受注会で、ヘリノックスの2019新作テント&タープが公開されたのは記憶に新しいのではないでしょうか?

撮影:加茂 光
大型のシェルターから山岳用のソロテントまで、幅広いシーンに対応する豊富なラインナップに期待が膨らみます……!

変幻自在の自立式シェルター「V-tarp」


そんなヘリノックスの新幕の中でも特に気になるのが、独特なポールの構造で注目を集めている「V-tarp」。

今回は、日本での発売に先駆け、個人輸入をして早くも愛用している@tomotech54さんに感想を伺いながら、どのような幕なのかチェックしてみました。


サイズ、重量、インナーテントなど。「V-tarp」の基本スペック

Instagram Photo「V-tarp」という名前の通り、メインポールが連なっている横顔が「V」の字に見える特徴的なデザイン。まずはサイズや、耐水圧などのスペックから確認してみましょう!


V-tarpは幅400cm奥行400cmの、前後左右対象の大型ドームシェルター。高さが240cmもあるため、幕内は広々とした空間です。

生地は75デニールのリップストップポリエステルで耐水圧は1,500mmあり、キャンプ用途としては充分な耐久性、耐水性があります。


幕のボリュームに比例して、収納サイズは幅72cm×奥行27cm×高さ27cm、重量は約11kgとなかなかの大型。なので、あくまでもオートキャンプ利用向けのシェルターです。


こちらのホワイト色モデルは韓国国内のみでの販売。


4本のポールはトレッキング用などの高品質なポールで定評のあるヘリノックスの運営母体、DACのものが使われています。


こちらは寝室として使えるオプションのインナーテント。最小幅が約290cm、奥行が約210cmと見た目以上に面積は広く、大人4人が川の字になって横になることができます。


インナーテントの高さは、わずか120cmと低めの設定。構造上、吊り下げるところが無くやむを得ないのかもしれませんが、せっかく幕自体の高さが240cmもあるのにインナーテントが低いのはちょっともったいない気がしますね。

V-tarpのここが良い!5つの魅力


見た目だけでも随分と個性を感じるシェルターですが、テントはやはり「使い心地」。ということで、愛用者@tomotech54さんの生のコメントを交えながら、実際に使ってわかったV-tarpの魅力と、気になるところを確認してみましょう。

魅力その1. ペグ打ちが少なく設営がラク


幕のサイズは大きいですが、片側3本ずつ計6本のペグで簡単に固定することが可能です。これは、メインポールが両サイドでV字にまとまって接地している、V-tarpならではの大きな魅力!

\愛用者のコメント/

ワンポールほどではないですが、サイズのわりに一般的な2ルームテントよりは設営が簡単です! 手早く設営を済ませられるので、のんびり過ごす時間が増えました。

魅力その2. 遮光性が高くて涼しく過ごせる


フライシートの内側はUVカットの特殊な塗料でコーティングされており、遮光性が低いホワイトの幕にも関わらず、しっかりと日差しをカットしています。

\愛用者のコメント/

サングラスが必要なぐらい日差しが強い日でも、幕の中はしっかりと遮光されています。寒い時期はむしろ陽に当たりたいので、日中はパネルを巻き上げて過ごしているほどです。


魅力その3. 高さがあるので姿勢がラク

身長180cmの男性が立った様子
やっぱり、この縦の解放感はV-tarpの大きな魅力。単に高さがあるだけでなく、サイドがしっかり立ち上がっているため、全体的に天井高が確保されているのが特徴です。

成人男性でも、ほぼ屈まずに幕内で過ごすことができるのはストレスフリーですね。

\愛用者のコメント/

座っている時に天井が高いため「圧迫感」がないのも嬉しいポイントです。ギアを運び込む時の姿勢がラクなので、腰の負担も軽減されます。


しかし高さがある分、風の影響を受けやすいことは気になるポイントです。

自立させる6本のペグに加え、前側と後側にそれぞれ2本ずつのガイラインがありますが、全て固定してもわずか10本のペグでこの大型シェルターを支えることになります。

高さがあるため強風時は風であおられることを想定すると、ペグは長めのものを使うなどの対策を取る必要がありそうです。

\愛用者のコメント/

まだ不安になるような強風に遭遇したことは無いですが、日常的なレベルの風であればガイラインを張らなくてもしっかり自立してくれますよ。

写真の男性は169cm
また、この高さによる弊害はこんなところにも。

前方と後方のパネルは大きく開放できる反面、巻き上げ時はかなり高い位置に幕を束ねます。身長によっては巻き上げきることができない方もいそうです……。

\愛用者のコメント/

妻だと身長が足りず巻き上げきれないので、パネルはもっぱら自分が担当しています。

魅力その4. 開放感があって風通しが良い


前後の大きなパネルに加え、サイドのドア4面を全て開放することができるため、夏場でもタープの代わりとして快適に過ごすことができます。だからシェルターなのにタープという名前なんですね。

\愛用者のコメント/

まだ夏場に使ったことはないですが、さらなる解放感に期待しています。前後ともパネルを跳ね上げてしまえば、かなり広めの日陰を確保することができそうです。

魅力その5. 寒さ対策もバッチリでオールシーズン使える


ボトムには全面にスカートが装備されているため、しっかりと雨やすきま風の侵入をシャットアウト。


トップの前後には大きなベンチレーターがあるので、換気もバッチリです。しかしこの位置は巻き上げを留めるところよりさらに上部にあるので注意。


\愛用者のコメント/

寒い時期はトヨトミの灯油ストーブKR-47Aをインして使っていますが、外気温が0度近くまで下がっても幕内はアウターなしで過ごせるほど暖かくなりましたよ。

愛用者の@tomotech54さん、今回は使用感のインタビューありがとうございました!

次世代型シェルターV-tarpの日本販売が待ち遠しい!


ポールの技術力を活かし、他には無い強みを打ち出してきたヘリノックスだけに、このV-tarpからもこれまでのシェルターの常識を覆す汎用性の高さを感じます。

単なるシェルターの域を超えて、オープンタープ代わりとしてもオールシーズン有効に使えそうなV-tarpが、もう間もなく日本のキャンプ場でも当たり前のように見られることになりそうですね。

今回ご紹介した「V-tarp」は未発売のものになります。日本で発売予定の「Tac.V-Tarp(¥138,000税抜 ※予定価格)」は、A&F発表では2019年9月頃を予定しています。
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